イオン社労士事務所のブログ

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歩合給制度による賃金制度

歩合給は、売上や利益を元に、賃金額を算定する計算方法です。

例えば、月間売上が100万円なら、給与は30万円、という様に求められます。
歩合給は、ほとんどの場合、月単位で計算を行ないます。
先月の売上に応じて、今月支給される金額が決まる、という事です。

その為、月々の賃金額が、非常に変動する事になります。
これでは、労働者は安心して生活を送ることができません。
ですから、60%の保障給が求められています。
つまり、歩合給部分による割合は、40%が最大限度、です。

上記の考え方は、厚生労働省労働基準局のものです。

そして、保障給60%を満たす為、固定給部分と保障給部分の合計が、
最終的に60%となれば、「請負制」に該当しない、とされています。

そして、歩合給制度で働く労働者の保障給60%をどうやって求めるか、
については、
直前3ヵ月の賃金総額÷総労働時間×60%、と定める事ができます。
という事で、、保障給自体も、毎月変わってきます。

このような給与制度を採用するとき、毎月の賃金額の計算も大変ですが、
保障給額とのチェックも求められ、給与計算作業はハードワークとなります。