イオン社労士事務所のブログ

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社長の給与と年金

最近、頻繁にご相談を頂く内容が、社長が年金を受け取れる年齢になり、
ご自身の給与金額の設定をどうするか、というものです。

ほとんどの場合、年金の試算額は、とり寄せられています。
そして、社会保険加入者が年金を受給するようになると、
調整がかかり制度がある事もご存知です。

そういった状態で、私が相談を受ける事は、
給与金額ごとの支給調整された後の年金額です。

基本的には、給与をたくさんもらえるならば、
多ければ多いほど、手取り額も増えます。
しかし、現在のような経済情勢では、60歳を境に、
社長自身が給与を引き下げる、という選択を検討されるのです。

その為、給与金額と年金額との調整をしっかりと試算し、
一番ベストな給与の引き下げ額を探る事になります。

4月以降、毎月こういったご相談を受けており、不景気の影響がこんなところにも出ています。

なお、試算については、ソフトにより自動計算で、算出されるようになっていて、
計算自体は、手がかかりません。

しかし、この業務では、社長様の心理状態をしっかりと感じ取り、
声にされていない疑問・質問をこちらから促進するような細心の注意を払った対応を取る必要性が強く有ります。

何故なら、まず、数10年と社長業を勤め上げた人ですから、たくさんの人と接してきています。
誠実さ、軽率な対応は、厳禁です。
また、このような不景気に会社がさらされている事、これまでの給与と大きく変わってくる事、
という状態は、社長が、ナーバスな気持ちにならない訳が無いのです。

このあたりを理解した行動がとれるかどうか、ここがキーポイントです。