「規程はあるが全くメンテナンスできていない」
この様な思いを持つ事業主様は、その事業所において、過去に何らかの理由で、
就業規則の作成を迫られた理由が存在し、
とりあえず急場しのぎの対応であてられた事が多いようです。
作成後、時折その就業規則とセットで作成された賃金既定を見る機会があり、
徐々に規定の内容に頭が慣れてきた頃、
もう少し現状を正確に反映させたい、
会社を良くする為にここの既定を改善したい、などという思いが沸いてくるのだと
考えられます。
また、作成後に法改正により変更が必要な部分があるのではないか、
という心配をされるケースもあるでしょう。
こういったご相談事をされる事業主様には、当事務所から発展的なフォローを行っています。
「サービス残業問題をクリアにしたい」
にわかに人事労務管理界で話題となっているテーマです。
ところが、実際にこのサービス残業問題で大変な思いをした、という事業主様に、
私はいまだに出会った事がありません。
ただし、事業主様が目を通されるような書物に、この問題の解説が記されていることが多いので、
ぼんやりとした悩みとして、頭の中に根を張っていることが多いようです。
この内容は、実際に残業代が未払いであればどうしようもありません。
まずは、現状に問題があるのかどうか、それをはっきりとさせることから始める事となります
