イオン社労士事務所のブログ

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自動車の事故と他の事故

自動車事故の場合、特に相手が歩行者や自転車ですと、
まず、自動車側が全面的に悪いという印象がよくあります。

全面的にとは言えなくても、より責任の度合いが悪い事がほとんどでしょう。

この歩行者や自転車が保護されている様な考え方が、
日常的に根付いている様な気がします。

ある道路の工事中の場所で、歩行者がケガをしたときと、自動車が事故を起こした時、
大きな差がある様な気がします。

歩行者又は自転車が案内表示に気が付かずに、工事中の場所に足を踏み入れてしまって、
工事エリアの中で、ケガをしたとします。
こんな時、あたかも歩行者側が全面的に被害者、という気がします。

一方、自動車が、走行中に、案内表示に気が付かず、工事エリアに突入してしまい、
事故を起こしたとします。
この様な時、突入した自動車が悪い、という印象しか持ちません。

しかし、保障関係と責任の持ち方についての考え方は、同一であって、良いはずです。
考え方の順序は、
案内表示の仕方の状況があり、そしてそこを通過する側の注意力という、
様に関わってくると思います。

案内する側の点は、工事を行なう業者に伴う要素ですが、次の通過する側の注意力、
という点は、誰もが、自ら積極的に気を働かせなくてはならないと思います。
ここのところが、歩行者と自動車で、全く反対の見られ方がしている気がします。

歩行者は歩行して進む時、しっかりとした注意をせずに歩いても構わない、
その状態でケガをする様な事態になった時、その環境を作った側が悪い。

これが、自動車では、しっかりと注意して運転しなかった自動車側が悪い、
事故を起こしそうな環境に遭遇したら、それを考慮した運転をしなくてはならない。

こんな見られ方がしているのではないでしょうか?

この意識の違いはいつの間にか、大きく根付いている様な気がします。