イオン社労士事務所のブログ

イオン社労士事務所のブログ

成果主義の本質

先日購入した「成果主義」という本を読破しました。
そして、分かった事は、私は成果主義に関して大きな勘違いをしていたことです。

本来の成果主義とは、会社が求める方向に動くことのできる人材を作り出すこと
というものだそうです。

これに対し、それまでの年功序列式の人事制度は、誠実に目の前の職務を遂行すること
そのものが評価される仕組みと考えられるようです。

ですから、前者はより能動的な会社に移行していく事を望む会社にふさわしいと
言えるようです。

私は、成果主義とは、単に評価により、賃金の上げ下げをするだけのもの、
と先入観を持っていました。
それよりは、その社員の能力、会社の求める水準の仕事をできる事、
といった項目で評価し、従業員をよりレベルの高いところにもっていく姿の可能な
賃金制度が望ましいと考えていました。

しかし、根本的な部分は、成果主義も同じなのです。
社員の成長、能力アップ、を賃金制度を通じて引き出していく、という志向性は同じものでした。

成果主義が批判的に評される理由は、その本来の成果主義を理解しないで、
作成運用されている場合がほとんどという事です。

こちらの分野は、引き続き関連書を読み進め、より知識を深めたいと思います。