イオン社労士事務所のブログ

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経営理念の根本

お客様と共同作業で、お客様の会社の経営理念の書面化に携わる作業を幾度も経験してまいりました。
つい最近では、 会社を興そうとした時の創業時の心情を思い起こされ、感慨深そうにされたお客様が印象的でした。「・・ああ、そうだった。こういう思いがあって、本格的に始めようと決意したんでした」と、話し合いを進めながら当時を思い返せるところに至りました。
中小企業の社長様は、普段、日常業務に忙殺されているものです。会社の仕事を一番よく知っているのは、社長に他なりません。社員の育成、業務の進捗状況管理、など周辺業務にまで目を行き届かせる必要が有りますから、どうしても目の前の事で一杯になるでしょう。
その様な状況で期間が過ぎていくと、創業時のスピリットは普段の思考の中からすっかりと遠く離れた所に移っていってしまいます。では、その状況で従業員はどうなるのでしょう?業務遂行上、判断に迷った時、方向性に悩んだ時、会社が望むべき行動をとってくれるでしょうか?
そんな時、完璧性を高めるなら、全てのケースの対応状況を決めておき、マニュアルを作る事になります。しかし、物理的に不可能です。ですから、経営理念及び経営(業務)方針が必要です。会社運営上の本質が明確化されるわけですから、その基本を元に従業員自らが判断を下せます。共通した会社運営上の基礎を共有し、従業員が主体的に行動できます。
従業員が活躍してこそ、本当の企業発展を見る事ができると思います。
創業時の思いを文書化し、公表してみましょう!