先日、経済財政白書から、企業内失業が６０７万人存在、という内容が飛び出し、
ニュースになっていました。
この白書では、企業内の労働時間削減努力も限界に達しているという分析も、
同時に公表しています。
このデータは、１～３月期のものでしたので、場合により、状況が変わっているかもしれません。
ただ、経済的には、大きく回復してきた、という指標は見られませんので、
未だに、失業してしまう可能性のある労働者が膨大に存在する、という状況は大きく変わらないでしょう。
この企業内失業とは、正規労働者が多く含まれてしまいます。
そして、雇用調整助成金については、５月末現在、２３０万人の方が全国で対象となっています。
この人数と、企業内失業の人数を比較すると、かなり開きがあります。
また、当事務所では、５，６,７月においても、新たに当助成金の利用企業が増えています。
あれだけ話題になった雇用調整助成金ですが、まだまだ利用されていない企業もたくさんある、
という風に考えられます。
