そもそも事業主には、労働者を安全に働かせる義務があると考えられます。
それでも、現に発生してしまった労災については、素直に反省し、
同じ様な災害が起こらない為の措置を、自主的に積極的に行なう事が必要です。
まずは、起こってしまった労災の発生要因をしっかりと分析しましょう。
どんな理由で、何が原因で、その災害が起こったのか、事実確認を行ないましょう。
次に、今回、災害に遭わなかった従業員から、これまでにヒヤリとしたり、
ハットした事を経験しなかったか、調査してみましょう。
ここまでの対応をとってもらいますと、リスクアセスメントへ進められます。
作業単位ごとに、危険有害要素の洗い出し、発生しうる災害の状況・可能性、
それに対する現状の対応度、考えられる災害予防対策の検討、そして、実施。
評価まで行なって、それでも残ってしまったリスクはもう一度リスクアセスメントの繰り返しです。
PDCAで、回していきます。
リスクアセスメントを行なう事で、
災害発生可能性が下げられたり、
重篤災害発生頻度を下げられたり、
という方向に向かっていきます。
そして、中小企業の場合では、安全マニュアルが整備されていなかったりする事が多いので、
初めてその作業場に入る様な時、あらかじめ、リスクアセスメントシートを確認する事で、
予想される危険点を事前把握できるという点が、大きな効果に繋がると考えます。
労災の発生から、リスクアセスメントの実施へ持っていく、
こんな発展的な対応へのスマートな流れは、専門家にお任せ下さい。