イオン社労士事務所のブログ

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健康診断の結果

職場で行なわれる定期健康診断の結果は、もちろん、個人情報となります。
個人情報の中でも、大変高いプライバシーレベルの内容といえる事が出来るでしょう。
法令上、事業者は、実施した健康診断の結果を労働者に通知する事が求められていますが、
現在では、医療機関が個人宛に郵送してくる場合が多い様です。

医療機関としては、重大な個人情報が漏えいする事を防止する為に、
また、本人の同意無しに、例え事業主と言えども、
第3者にデータが漏れない様に配慮している事と思われます。

そして、事業主としては、健康診断の実施後、異常の所見がある場合には、
医師の意見を聞いたり、その上で、就業上の措置をとる事が求められています。

つまり、事業主は、健康診断の結果を確認する必要があります。
この為、健康診断の結果が、重要な個人情報である、
という意識を保持する事が注意されています。

ただ、現在では、そもそも、労働者に大事な個人情報を提供してもらう前段階が求められますので、
そこの部分の適切な働きかけの仕方、も周知してもらうと、現実的かもしれません。

大丈夫だとは思いますが、労働者が事業主に健診データを提供する事が、
無用な警戒心を持たれない様な、事業主の心がけ、というところが必要な気がします。