それは、空想ではなく、事実である事は、統計から明らかになっています。
非正規労働者には、多くの雇用形態が含まれますが、
一般的には、正社員はない方は全て、この「非正規労働者」に該当する様です。
確かにいまでは、ハローワークの求人でも、
正社員の募集は数少ないですから、この辺りを見ても、
選択肢が絞られ、非正規労働者が増えていく、ということが説明できます。
そして、例え、フルタイム勤務であっても、有期労働契約の方は、
非正規労働者に該当します。
ところが、世の中では、
実態として正社員と変わらない様な働き方をしている契約社員さんが、
存在します。
企業が一昔前なら、正社員として雇用していたところを、
有期労働契約による「契約社員」に置き換えている、と言えるのです。
先行きのはっきりしない経済情勢の中で、正社員ではなく、
非正規労働者に雇用を頼らざるを得ない、という企業心理は、当然のところです。
それが最近では、拍車がかかってきているのでしょう。
契約社員さんについては、正社員さんよりも、多くの労働法規制がかけられていて、
その待遇が確保されています。
でも、それさえクリアしていれば堂々と雇い続ける事ができるとも言い換えられます。
そんな中、労働契約法が改正され、有期労働契約者を契約更新して雇用し続ける場合に、
5年を超えて雇用している場合には、正社員化する事が、企業に求められるようになります。
こういった長期の更新により、働き続けている様な場合、
その企業にとって、実態として契約期間の定めの無い「正社員」と同等であると、
考えられ、法令によって、無期契約に移行する事が求められるようになります。