キャリアアップ助成金という制度があります。
この助成金は、有期契約労働者や、パートタイム労働者を、
無期契約又は、正規雇用へ転換させる等の
取り組みを行なった事業主を増やし、
非正規労働者の雇用環境の改善を目的としています。
この制度の中では、
「無期契約労働者」「正規雇用者」という言葉が用いられています。
これは、その言葉がそれぞれある様に、
意味合いが区別されて使われています。
ところが、そもそも正規雇用者は、
契約期間の定めの無い労働契約による従事者ですから、
「無期契約労働者」「正規雇用者」とが、
混同しがちです。
しかし、いわゆる正社員のみを、「正規雇用者」と呼び、
無期契約ながらも労働条件の水準が、
通常の労働者に達しない者を、
「無期契約労働者」と区別しています。
パートタイム労働者で、
有期契約から、無期契約に変わった時は、
「無期契約労働者への転換」となります。
パートタイム労働者が、正社員になる事は、
「正規雇用者への転換」となります。
あくまでも正規雇用者も無期契約なのですが、
この制度上は、「正規雇用」として、
仕事内容、労働条件が、通常の労働者である事も見て、
はじめて、「正規雇用者」と呼んでいます。
