イオン社労士事務所のブログ

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年金の申請主義である事への強い批判2

年金問題のさなかに批判された事の多かった申請主義について
前回の続きを述べてみます

私が世の中で、年金が申請主義であることについて、
いろいろな意見が出された時、一番違和感を感じた事は次の点でした。

どうして年金だけが、申請主義であることについて、これだけ意見されるのだろうと。

申請主義である手続きは世の中に、たくさんあります。
なぜ、年金の申請主義だけが、声高にされるのでしょう。

手続きが必要な届出については、基本的に全てのものが申請主義である、
と言えるかと思います。
ここでは、民間組織に対する手続きは割愛して、官公庁に対して行うものに限定します。

すると、前回でも触れましたが、引越しや婚姻時の手続きは、完全なる申請主義です。
それから、税金に関する手続きも、同様です。
国民の側から、申し出しなければ、情報が伝わる訳がありませんので、
申請主義以外の方法で、手続き可能となるわけはありません。

ですから、年金が申請主義である事に対してのみ、声高にされるところに、
非常に違和感を感じました。

おそらく、年金手続きが繁雑にも関わらず、本人が手続きしなければならないところが、
意見の多くなる原因の一つだと思います。

ですが、引越しや婚姻の手続きならともなく、税金の手続きはどうでしょうか?
手続きが必要な方は、自分で勉強して、申告されています。
それができない方は、税理士さんに依頼されています。
年金について、手続きに拒否反応があるならば、社会保険労務士に依頼するしかありません。

また、そもそも、年金の手続きが必要な事を、教わったことが無いのだから、
申請主義は矛盾していると言う意見もあります。

しかし、引越しや婚姻の手続きを、わざわざ誰かから教わったでしょうか?
税金の手続きが必要な事を、誰かがわざわざ教えに来てくれましたか?
自然と他人の手続きを見聞きして、覚えた形が一番多いと思います。
そして、注意して市町村の広報を見ると、手続きが必要な事が知らされています。
税金についても、税務署から広報されています。
同様に、社会保険庁から年金の広報がされています。