イオン社労士事務所のブログ

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高年齢従業員の雇用で必要な労務管理 その5

高年齢従業員の長所を最大限に引き出しましょう

高齢者の経験に裏打ちされた技能・技術は即戦力であるばかりでなく、
職場の若手従業員のOJT教育による技能継承が期待できます。

この事は、人材育成に係るコストが低減できますし、
その内容が期待できるレベルに達する可能性が高くなる事も考えられます。

高齢者は協調性が高く協力的です。
高齢者が率先してまじめに就業している姿は他の従業員の模範となり、
社内に良い影響があり業績向上に結びつきます。

仕事に専念している高齢従業員の姿は、全社内的に良い影響力を及ぼす事でしょう。

体力の落ちてきた高齢者に配慮し、作業環境を整えることで、
若者も作業がしやすくなり、作業効率がよくなった。

ユニバーサルが重視される時代です。
高齢従業員の雇用という観点から職場を見直す事が、
職場の環境レベルを自然と引き上げる事に繋がります。

残業が多く従業員一人一人への負担が大きかったが、
高齢者とのワークシェアリングにより運営が効率化した。

短時間勤務、ルーチンワーク、といった業務について、高齢従業員に、
積極的にシフトできれば、効率アップに間違いない事でしょう。

総合的に見渡してみますと、
高齢従業員の雇用を活用する為には、
これまでの就業ルール、仕事の仕組み、といったものを一旦取り払い、
ゼロベースで組み上げる、といった勢いがありますと、
最高の効果が得られる状態となりそうです。

その様な改革的な事は難しい場合でも、
とにかく、前例や慣習にとらわれず、
柔軟な考え方で、取り組んでみる事が鍵になる事でしょう。