イオン社労士事務所のブログ

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社会保険手続き 個人のお客様編 その3

国民の皆さまが自分たち自身が利用できる事となる社会保険の制度に、
やっとたどり着いたとして、何故手続きできないのでしょうか?

まず制度の内容に関して知識不足である点が最も大きく関わってきます。
制度には、利用できるための要件が定められている事がほとんどです。
要件を正確に理解し、手続きを進める事が肝心です。

ところが、その内容は、
難しい言葉遣いで説明されていたり、
聞きなれない用語が使用されていたり、
するものです。

人は、自分の理解が及ばないものには、拒絶感を持ったり、
実際以上の高さのハードルを感じます。
ですから、読み進めていく内に、また、聞き続けていく内に、
段々と追いつけなくなる事があるのです。

その様な心境で、手続きについて、そもそも挑戦を諦めたり、挫折してしまう様な事があります。

次に、気持ち自体は前向きで、進めていく事はできるのですが、壁にぶち当たってしまうケースです。

手続きを進めていく上では、必要とされる事項を記入したり、
必要とされる添付書類を揃える必要があります。

必要事項については、本当に行政が求めている内容ではなく、
どこか自分自身で勝手に解釈してしまったピントはずれの記載をしてしまい、
結局それが原因で、手続きが通らなかったりする事があります。
訂正で済めば良いのですが、記載内容が原因で要件を満たさない、
という判定がされてしまう事もあるでしょう。
そして、慎重な方は、そこが心配で、記入が進められなくなってしまう事もあります。

また、必要事項の記入については、意外と幅広い知識が無いと、対応できない事もあります。
単にその制度の事を知っているだけでは記載ができず、止まってしまう事があります。
そこを記入する為の予備知識の習得にまた、大変な労力がかかるものです。

それから、添付書類ですが、なかなか揃えようとしても、実際にはすぐには揃わないものです。
どこに保管してあるか、どこでもらってくるのか、こんなところから迷ってしまいます。
そして、もらえるところが見つかったとしても、
その窓口で、書類には色々な表示形式があったりして、一体どれを取るべきなのか、
分からない、なんという事もあります。

手続きの段階に入りますと、思った以上に振り回される事が多いのです。
一般の国民の皆さま全てが、この様な状況を乗り越えられる事は、とても難しい、という印象です。