社会保険に加入している者に、
事業主から賞与が支払われた場合には、
賞与の状況を所定の方式で処理し、
年金事務所に届け出る必要があります。
年金事務所の方では、その金額に基づく
保険料の徴収を行ないます。
しかし、このほかにも重要な役割があります。
それは、その被保険者の加入記録への情報入力です。
記録上は、平成25年4月に30万円が支払われたと、
単純に記録されます。
ただ、そのデータは、年金受給者には、
受け取られている年金の減額調整に繋がりますので、
実際にその調整を受けた時には、
大変ビックリされる方がおみえです。
ご本人にとっては、唐突に、
いつもより年金額が引下げされているように感じられるのです。
賞与の支給が行われると、
それが年金の支払額の調整に繋がってくることの
イメージが出てこないようですので、
あらかじめ説明をしておいてあげますと、
良いのかもしれません。
例え、賞与の支払いにより、年金額が減額されても、
賞与と年金の合計でみると、当然に多いのですから、
冷静に考えると、生計に無理が来ることは無いはずなのですが、
そうは言いましても、
いつも定額で受け取れるはずであるものが、
突然そうでなくなると、心理的なマイナスイメージが大きいのです。
デリケートに、対応をしていただけますと、
従業員様からの信頼感が高まってくるポイントだと
考えられます。