イオン社労士事務所のブログ

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労務管理のご相談 その4

既存の従業員のやる気を高めるにはどうしたら良いのか?

事業主さんが、悩まれている事柄に、
現在勤務中の従業員さんの働きぶりに不満を持ってみえる事が少なくありません。

こういったヒューマンな部分もできる限りのフォローを当事務所では実施しております。

こういった事例では、まず、すぐに到達できそうな目標を掲げてあげると良いでしょう。
その目標は、会社が期待するスキルに結びけることが肝心です。
例えば、生産性を高めてもらいたい時には、
1時間当たりの出来上がり目標数を立て、その達成に挑戦してもらう事です。
その目標値は、ちょっと努力すれば到達できるくらいがベストです。
初めの目標ですから、いきなり挫折させては元も子もありません。

もし達成できたら、きちんと、ほめて評価してあげましょう。
そしてすぐに次の目標を言い渡します。
その目標もやっぱりちょっとの努力で到達できるくらいがベストです。
そうやって少しずつ伸ばしていってあげるのです。

実はこんな事、大企業では、昔から実施済です。
目標管理制度として運用され、そんなに珍しいものではありません。
ただ、中小企業ではシンプルな形での運用が現実的でしょう。

それから、追加の対策として、企業の人事方針を明らかにする事も重要です。
まず、人事の軸・主義をはっきりと示しましょう。
例えば、成果主義・能力向上主義・年功主義、のいずれか、という事です。
また、従業員がどんな姿勢で仕事に取り組んでほしいのか、という点も示して下さい。
例えば、指示通りに仕事を進める事に価値を置くのか、
どの様に進めていくべきか自ら考える事に価値を置くのか、という事です。

会社の人事方針が分からなければ、従業員が方向性を見失うのは当然ですよね。
まずは、会社が考えを明らかにする事がスタートです。