イオン社労士事務所のブログ

イオン社労士事務所のブログ

就業規則による統制力

就業規則を根拠に、使用者は就業上のルールを課して、
秩序が保たれた職場が成立する事となります。

その就業規則が、労働者によって遵守されるには、
相応の対応をとっていないと、うまくいなかいことでしょう。

その対応としましては、まず、
職場において、就業規則が全労働者がいつでも見られる状態にあって、
完全にオープンにされている事が必要です。
例えば、就業規則が社長室においてあって、気軽に見られないとか、
そもそも鍵のかかった引き出しに入れてあって一部の人しか見られない、
という様な場合は、その内容が浸透していないのですから、誰も守れません。
また、第一に、その内容が本当にこの会社の正式なルールなのか、判断できないのでしたら、
指示を受けた事を、心から受け入れる事は難しいでしょう。

そして、就業規則の内容を変更した時は、
労働者の意見を聞く必要があります。
その上で、労働基準監督署に届け出なければなりません。

こうして、一定の対応が図られる事で、
その就業規則は民主的手段によって、出来上がっている事が分かります。
これでこそ、初めて、労働者が確実にその内容を遵守する
しっかりとした就業規則への担保がおかれるのです。